吉田類の酒王
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吉田類の酒王

吉田類 PROFILE
吉田類 RUI YOSHIDA

1949年6月1日、高知県生まれ。
酒場や旅をテーマに執筆。イラストレーター&エッセイスト、俳句愛好会『舟』を主宰。著書に『酒場歳時記』(NHK出版)、『酒場のオキテ』(青春出版社)、『東京立ち飲み案内』(メディア総合研究所)などがある。BS-TBSにて『吉田類の酒場放浪記』(DVDも発 売)に出演中。
2011年2月
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酒王のURLが変わりました!

「吉田類の酒王」のURLが変わりました。

最新の記事は以下の新しいURLでご覧ください。


http://sakeo.shopdb.jp/


(ブックマークの変更もよろしくお願いします)。


酒旅は止まず

 始球式の翌日。新潟日報の橋本記者と新宿、思い出横丁の鰻専門の一杯飲み屋「カブト」で黒ビールを飲む。その夕方、女性雑誌「STORY」の撮影。場所は、東京スカイツリーが望める路地の酒場がテーマだった。さらに翌日から名古屋の酒場取材が二泊三日。東京へ戻ってから、週刊誌「ハイボールの旨い店ランキング」取材など、もろもろ酒取材が入って、北海道札幌で俳句会とHBCラジオの収録。取って返して東京の俳句定例会やら飲み会やら・・。中一日の休肝日を取ってか取らずか、またまた長期の酒旅へ出立した。各地の地酒と郷土料理を心ゆくまで堪能。なんとか月末の東急セミナーの講座に合わせて帰京するも、翌月初めの打ち上げ飲み会を挟んで11月の酒場取材へ突入した。

 と、こんなにハードなスケジュールはBS放送10周年記念イベントと重なった所為で、滅多にない出来事なんです。やっと山歩きや昆虫との会話を再開できるようになりました。


・・・冬蜂の死にどころなく歩きけり・・・(村上鬼城)の句があります。


晩年を迎えたものの哀れさが感じられる。今年、何度も大スズメバチに遭遇しましたが、襲われたりはしませんでした。高尾山、城山茶屋のお母さんのアドバイスどおり、じっと無視していたからでしょう。今、多摩川の河原など散策すれば、死んだスズメバチ"凍て蜂"を見つけたりします。



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もう力を失った大スズメバチ。そのサイズは予想をはるかに超えてデカイ・・。


 

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残念ながら原始的な容姿の蝦夷リスは、動きが素早くて撮影に失敗した。こちらは、シマリス。

 


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円山は、ちょっとしたハイキング気分が味わえる。すぐ隣り合った小樽へ続く峰にはヒグマも棲んでいる。北海道の俳句仲間たちと一緒に・・。

 


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句会を終え、二次会はたぬき小路にある「一徹」で弾け飲み。白クマみたいな風貌をした店主と共に記念撮影をした。

 


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これから時々登場する「ほろ酔いエンジェル」のマスコット・イラストです。文字どおり、ほろ酔いに任せての一筆書。




お知らせ

「吉田類のゆる~りほろ酔いとーく」の放送が開始しました。

HBC北海道放送・HBCラジオで毎週金曜日17時10分から20分まで

http://www.hbc.co.jp/radio/rui/index.html



晩秋の始球式

 ・・・マウンドの 天高々と ハイボール・・・(類)。この一句、澄んだ晩秋の空に小さな硬球ほどの記憶として留まるかもしれない。なにせ、僕が始球式に登場するなんて、誰一人想像し得なかったからだ。しかも、横浜スタジアムで開催されるベイスターズ対ジャイアンツの公式戦でBSテレビの実況中継時間内に放送された。

ただ、中年ともなれば"人生にはどんな事だって起こりうる"ということを経験的に感じている。だから、あわてたりはしないものの、最後にボールを投げたのがいつだったか思い出せない。そこで、多摩川の河川敷にある市民グランドをこっそり借りて投げてみた。あれっ、届かないじゃあないか。もうボールを投げる筋肉は数十年の休眠状態となっていたのだろう。それに気づいたのが当日から10日ほど前のこと。酔い覚ましがてら早朝の自主トレを開始した。

 ついに、はれのピッチャーズ・マウンド。「酒場放浪記」のテーマ曲となっているエジプシャンファンタジーに乗って登場し、そして投げた。真新しい白球はふわぁ~と手を離れ、山なりフォーク・ボールでキャッチャー・ミットにゆるゆると納まった。巨人軍の長野選手が御約束の空振り。実は、最も緊張感に包まれていたのは、TVで見守っていただいていた全国のファンの方々だったという。僕の心の中にも「ワッー」と歓声が轟いてきた。どうやら、投球練習に大手術を控えた身体で付き合ってくれた新聞記者の小泉さんと御子息への面目も立った。二人は大喝采してくれたらしい。

 以前、テレビの仏教講座で"痴聖"という言葉を聞いたことがある。真理に無頓着な聖者、あるいは無心に遊ぶ大人とでも訳せるだろうか。矛盾する二語から成っている。アイドルなどという柄でもなく、ほろ酔うてかの中年男のピッチングと、それを見守る女の子からお年寄りまで・・。みんなに感謝、酒の神様に感謝の始球式だった。

あの一瞬。僕は"痴聖"なる存在に似ていたかも知れない。


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盛夏を終えて~ファーブルの丘便り2

 多摩丘陵の自然は、ようやく熱く盛んな夏を終えようとしている。この時期、昆虫たちの繁殖行動がいたるところで見かけられた。オサムシやゴミ虫類の数も多く、特にゴミ虫の一種は、幼虫と成虫が群れをなしていたりする。初めは、てっきり別種の昆虫かと思っていた。ところが、それは単なる昆虫無知のなせる業。幼虫、成虫とも同時期に同じフィールドで生息している。

 いつもの散策の途中、このゴミ虫の奇妙な光景と出くわしたことがある。幼虫の群れと成虫の群れが餌となるドバミミズを巡って争っていた。ただ、殺すまでの戦いではなさそうだが、同じ種族同士の混沌たるせめぎ合いのただ中で交尾する成虫も居たりする。いやはや足下に展開する昆虫世界は、接近すればするほど謎めいてくる。



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ゴミ虫の幼虫。この種の昆虫たちは、生態系を崩すことがないという。



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ゴミ虫の成虫の交尾。いたるところで見かける。



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紋白蝶も恋の季節。



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カメラを向けると警戒態勢で身構える蜂のカップル。怖くて近寄れなかった。



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鬼ヤンマの交尾は、まさに鬼気迫る迫力。体重が重いせいか、突如、空中から降りてきた。



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カナブンの仲間。小粒の宝石みたいだ。



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カナブンの仲間。アブラゼミ同様、丘陵周辺で数多く見られる。



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これはスズメバチの仲間とカナブン。死闘の末、双方、絶命していた。



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正面からのカット。凄まじい戦いの様子がうかがわれる。


残暑の記憶〜ファーブルの丘便り1

 長引いた猛暑、残暑の記憶も希薄になってきました。それも喉元過ぎればナントカというやつでしょうね。相変わらずイベントも続いており、武蔵村山市学園の市民総合センタで催していただいた介護予防講座はとても印象深いものでした。しかも、孤立感を募らせがちな65歳以上の男性限定の会。少々手ごわいだろうと覚悟を決めて臨みました。でも、人と人をつなぐ最良のメディア(媒体)酒が味方。市が1000円会費で用意して下さったアルコール飲料とツマミのおかげで和気あいあいの講演となりました。テーマとしては、身近な自然との対話を含むコミュニケーション力アップです。会の終わりごろには、参加者から川柳まで飛び出しました。そんな様子を読売新聞の多摩版で取り上げても頂けました。

 今回は、多摩丘陵を舞台の"ファーブルの丘便り"を更新します。写真は、まだギラギラの日差しが眩しい残暑の真っ最中の時に撮ったものです。それには、次の句を添えました。


──「ぽつかりと空蝉(うつせみ) わすれ主忘れ」(類)──


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新潟新発田紀行

 いざ、上越線新幹線"Maxとき"二階車両の窓際席へ乗りと込んだ。新潟県新発田駅近くの「八坂亭」で、講演会の用意ができているからだ。企画の御膳立ては菊水酒造、日本酒文化研究所の肥田野女史という。


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ちょっとウキウキしながら車窓へと目をやれば、パーッと旅心が解き放たれた感じがする。


「缶ビール開けて視界が旅となる」(町彦)


俳句仲間のタイムリーな名句が浮かぶ。それで、やっぱりプシューっと缶ビールを開けた。流れる景色のつれづれに、新潟を詠んだ句が思い出されては消える。


 長短のトンネルを抜け、右手に望む八海山の峰々が後方へと移ろえば、やがて日本海へと拡がる新潟平野だ。棚引いている雨雲の隙間から日の光が差す。今にも虹の現れそうな天と地平がつづく。


「ふるさとは夕虹の先越後酒」(類)


と、菊水の辛口を想像して唾を飲む。


 新潟駅で、中山美泉さんの車にピックアップしてもらって新発田へ到着。会場となる店は閑静な通り沿いに在り、二階の座敷では、早々と二十人ほどのファンの方々が入室していただろうか。控えの間で始まりを待った後、まさに膝突き合わせてのトーク・ライブは菊水酒造、高澤大介社長の挨拶から始まった。気さくな人柄は何人も緊張させることは無い。


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 それにしても、集まっていただいたメンバーは遠方からが多く、大阪、和歌山、関東圏に及ぶ。中には、タイのバンコクから帰国した航空会社の駐在員までいた。

 「類さんのファンて、コアですねえ」。の言葉を思い出したり、妙に気恥ずかしかったりする。トークショウはそのまま酒宴へとスライドしていき、ほろ酔う者、駄々っ子になる女子など、菊水の酒力が魂をゆるく開放してくれる。江戸、明治期に使われた特製酒器の珍品も登場。宴はフルパワーに過ぎ、頂点へ達したところで肥田野さんの仕切りが円く結んだ。


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 この後、僕は用意していただいた月岡温泉のホテル・清風苑へ......。チェックインした途端に、何故か一階のカラオケ大ホールの中。地元でクリニックを営む美泉夫婦や、たまたま居合わせた泊りのお客さんたちと歌声交流となった。


 翌朝は、清風苑の大浴場を独り占め、犬掻き泳ぎしてから、露天風呂へ浸かって一句。セミの句をしたためた。「あ~あ、極楽じゃなあ......」これをツイッタ―風に言い換えれば、「極楽じゃなう~」となる。実は、新潟への旅の途中、ツイッタ―での呟きを配信していた。そして、チェックアウト。迎えの車に乗り込もうとすると、清風苑のスタッフがずらりと並んでお見送り。またまた気恥ずかし思いを残したまま、月岡温泉郷を後にした。

「類さん、御大臣みたいですね」。同乗者の女性が、つぶやいた。


帰りの新幹線の中、新潟でのツイッタ―仕上げに呟こうかと、携帯の画面を開いて驚いた。なんと「またのお越しをスタッフ一同、お待ちして......」との書き込みがあるじゃあないか。てことは、大露天風呂での犬掻き泳ぎもツイートしてしまったからバレてる~。

 いやはや、穴があったら入りたい。そう、呟こうとしたら、いきなりトンネルの中へ滑り込んだ。


怒涛と過ぎた北海道の日々

 お盆休みやら、猛暑サバイバルのための体力強化など目まぐるしい日々に追われ、ブログ更新がなりませんでした。北海道のイベントは、札幌郊外の栗山のある小林酒造での吟行、翌日の催した札幌・共済ホールにての講演会とトーク・セッションが600人を超える皆様のご参加となりました。

 酒場文化を語り合うというテーマに共鳴していただいた人々と、限られた時間ながら乾杯や握手の出来たことは感激の極みでしたね。やはり北海道は我が故郷の一つと慣れ親しんだ地と、すっかり好い気になっていたのです。ところが、イベントを企画した中心人物H氏の病に倒れたという情報やらで、しばらく混乱しておりました。

 結局、怒涛と過ぎた北海道の日々、何枚かのカット写真で紹介させてください。詳細については後日報告いたします。ただただ、北海道人の絆の強さは、狸小路「一徹」のマスターやファンの皆様との熱い触れ合のおかげで、心の深くへ刻み込むこととなりました。「ヒグマの親子の情愛は、とてつもなく強い」と言った猟師の言葉を思い出します。

―――「北びとの絆や強き熊穴へ」(類)―――。




↓小林酒造の酒蔵内を一句をひねりながら散策中。


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↓句会の参加メンバーたちは、いかにも酒好きの笑顔。センターの笑顔を傾けた美女が、「札幌100マイル」編集長のオサナイミカさんです。彼女のレポログ(ブログ)で吟行当日の様子が見事に紹介されています。参りました。


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小林酒造の若き社長・小林米孝さんと......。今度は、美しいレンガ倉庫と合わせて酒蔵ルポをさせて下さ~い。

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共済ホール、「北海道の皆さ~ん」。


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あっ! 客席に少年と、少女も混ざってる。驚いたなあ......。


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トーク・セッションのゲストがスゴイ。まず、ホッピー・ミーナこと石渡美奈さん、『古典酒場』編集長・倉嶋紀和子さんに加え、たまたま札幌に居合わせた、音楽プロデューサー・須永辰緒さん、横浜のホッピー仙人も飛び入り参加。右手前が"ご隠居"と呼ばれている怪人、30年来の飲み仲間で作家の坂崎重盛さんだ。


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北海道でヒグマと遭遇!?

 北海道へは、昨年11月の小樽吟行、12月の「酒場放浪記」ロケ以来に続いて7ヶ月ぶりです。7月8日当日は、新千歳空港から北海道テレビへ直行。人気情報番組「イチオシ!」へ出演するためだ。途中、軽登山靴をアウトドア専門店の秀岳荘で購入。5日間の北海道滞在に備えた。

 それにしても、突然の人気番組出演。アレンジしてくれたイベント会社「風の色」の星野さんや番組にかかわっている皆さんへ感謝です。全員が楽しみながらの生番組は、流石に気持ちがいいですね。


 で、ふらふらと札幌の夜をさ迷うものの、早めの就寝だった......かな。例によって、記憶が曖昧。翌朝は貴重なオフ日、カメラマンの工藤さんに小樽の春香山へ案内してもらった。北海道犬のルナちゃんとライターの弥生さんも一緒だ。


「北海道(アイヌ)犬は、ヒグマの匂いを身体に付ける習性があるようです」と、工藤さん。確かに、山中の草叢へゴロリンと寝転ぶや、背中をクイクイとこすり着け始めた。おそらく、ヒグマの微かな残り香だろう。本格的な臭い付けのマーキング跡なら、人間だってクラクラするほど強烈に匂う。以前、日高山中での経験があり、ゴジラ並みの怪獣の体臭を嗅いだ思いに捕らわれた。その時の臭いも恐怖も、いまだ忘れる事がない。


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 その記憶の蘇えってきた矢先、登山道脇の草叢がガサガサと大きく揺れた。「ぎゃ~っ」とばかり、悲鳴を上げて飛び上がったのは僕。それで、前を歩く弥生さんにしがみついた。

すると、コソコソと這い出してきたのがルナちゃんだった。恥ずかしい~ィ。この人騒がせなルナちゃんは、沢を見るとオショロコマ(魚)めがけて飛び込む。果ては、前足で岩をひっくり返したりする根っからの猟犬だ。


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 イタドリが優に3メートルを超え、人はコロボックルのサイズとなる。カタツムリも大きいが、それを捕食するために這い回るマイマイカブリの幼虫だってデカイ......。


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夢音

 薩摩焼酎は、言わずと知れた芋焼酎。鹿児島には、100軒を越す焼酎蔵があるという。やや曖昧な情報ながら、最盛期には200軒近かったとも聞く。その中で、とても小さな丸西酒造が大隈半島の付け根部分に在る。昔ながらの甕仕込みは、明治末期の創業当時から変わらず受け継いできた伝統の製法だ。だから、西郷さんが飲んでいた頃の焼酎味とほとんど同じかも知れん。

 この蔵の焼酎に俳句仲間の俳号"夢音"を、そのまま銘柄名としたボトルが発売され始めた。無論、名付けたのは僕。さて、このクラシカルな味の芋焼酎。如何なる飲み方でやろう。普通、鹿児島ではお湯割りにして飲む。あるいは水割り、オンザロックとなる。ウィスキー同様、生で飲む習慣は稀だった。


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 焼酎を飲むたびに、知り合いの蔵元の「西南戦争当時、桶へ入れて置いた焼酎で傷の手当をした」との話が思い出される。それは、子供らの擦り傷などの手当で、昭和になっても利用されていたらしい。なにやら西部劇映画で観た、弾傷にウィスキーを口から吹きかけるアルコール消毒のシーンと重なる。なにせ、我々がスピリッツと呼ぶ蒸留酒としては同種の酒。クイっとあおって喉にカーっとくるヤツで、フルーティーや旨味とは無縁のシロモノだった。

 ひとまず僕は、この芋焼酎25度の"夢音"6対、水4の割合で混ぜ、それへカチ割り氷を浮かべて飲むことにしている。南国生まれのスピリッツが、透明で涼しげな趣を添えられるだろう。芋の葉にコロリンとたまった朝露を含む心地がし、喉もとで熱く弾ける。ツマミは、塩分少なめの生ハム、または甘タレ醤油で喰う熊本の馬刺しかな。

 カチ割り氷とクリスタル・グラスがスウィングして夢音を奏でる。ちょっと聞いてみようじゃあないか・・。


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<お知らせ>


「7月11日(日曜日)、吉田類と土佐流ドリンク・ラリーで、札幌の夜にカンパ~イしよう!!」 

 当日のイベント・講演会&トークセッションの会場(共済ホール)にて、参加メンバーの中から希望者を募ります。入場の際に、お申し出下さい。

 酒場巡りは、札幌駅近くの狸小路あたりから午後6時スタートの予定です。一軒に長居しないのが土佐流ドリンク・ラリーの基本ながら、そこは参加人数により臨機応変で進行します。飲食代は実費で、疲れたら自由解散となります。

 さて吉田類と一緒に、何軒巡れるでしょう。


 このイベントに"夢音"を持参し、7月11日の酒場ツアー「土佐流ドリンク・ラリー」の一軒目で、試飲していただきたく思っています。それまでにカクテル・ベースの相棒となるドリンクも探す予定です。

 因みに、トークセッションのゲストは、ホッピー・ミーナことホッピービバレッジ社長・石渡美奈さん。雑誌『古典酒場』の豪快な酒飲み編集長・倉嶋紀和子さん。それと30年来の酒友で先輩のエッセイスト・坂崎重盛さんは、THE ALFEEのメンバー・坂崎幸之助のオジサンでもあります。

 なんともユニークで酒場文化の最前線に身を置く方々がゲストとあらば、飲まなくたって酔えそうじゃあありませんか・・。



イベントのお問い合わせ

有限会社風の色

http://www.kazenoiro.co.jp/jp/post_15.html

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一日に出会える生きものたち

 半日ほど多摩の里山を歩けば、こんなにも豊かな出会いがあります。先ずは、ファーブルの丘虫眼鏡ギャラリーから御覧下さい(クリックで拡大します)。


***


 こんな昆虫を見るのは、初めてかもしれません。ものすごくゆっくりと6本足で歩きます。足の付け根と腹部は朱色。メール中だったが、急きょ中断して携帯カメラでカシャ!


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 すると、「我輩の方がもっとユニークな形態だゾ~っ」とばかりに、ジガバチの一種と思われる足長の虫も現れた。動きは、早いが水分をすすっていた様子。誰か昆虫博士を紹介して下さい。


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 オタマジャクシやメダカの棲む池に居るシオカラトンボ。大型のオニヤンマと縄張り争いをする。


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 良く観るとドジョウの姿が判明。水中なので上手く撮れなかった。実物は大きく、形がツチノコみたいで驚かされる。餌が多い所為だろう。


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 蛙は池のオタマジャクシに早く大きくなれと呼びかけている。多分、母親かな。一匹しか居ないのが気がかり。両脇の薄い膜を膨らませてゲロゲロ・・・。別のオノマトベ(擬音)を考えたい。


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 コレは別の池でめだかも居る。別の蛙。鳴き声は聞いていない。


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 アオガエルはソラマメほどの大きさ。似ている。ジッと動かずに居る事だけが、身を守る手段。悲しいくらい可愛い。


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 トカゲはルソーの絵の中に・・。短い距離だが、飛ぶことも出来る。


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 メダカの学校。歌いたくなるね。


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 メダカ池には、鴨も居た。寝ているようで寝てない。


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 タヌキだって居るけれど、可愛そうに疥癬病で毛が抜けている。目が合ったので、手を振るとヌーっと出てきた。今は、友達だ。


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 シロツメグサの中のマーガレット姉妹。


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 このランの名前、知ってますか?えっ・・。


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 こんなに繁殖しちゃって、外来種だからでしょうか。


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 森の小人。


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